第３３６話　豪雨の中１０年前の雨の日の事件を思い出す。

雨の中、サトカメ各店を回っていたら
昔のこんな事件を思い出しました・・・

１０年前の雨の日の休日の午後

アソシエイト「万引きしそうな子供がいたので
　　　　　　　「そーっと」隠れて見張っていたら
　　　　　　　万引きをして店を出たので捕まえました！！」

佐藤「お前は万引きしそうな子供の存在を
　　　　事前に知っていたんだろう？」

アソシエイト「そりゃあ当然ですよ！」

佐藤「テメー！なんてバカなことしてやがるんだ！
　　　　万引きするのをわかっていながら
　　　　テメーはわざと盗ませたのか！！！」

佐藤「なぜ、前もって彼らが万引きしないように
　　　　彼らが万引きできないように
　　　　なぜお前がわざと体を張って
　　　　未然に防いであげなかったんだ！」

アソシエイト「何言ってるんですか？
　　　　　　　万引きする奴が悪いんでしょ？
　　　　　　　なぜ万引犯を捕まえた私が
　　　　　　　怒られなきゃならないんですか！」

佐藤「確かに君は正しいし間違った行動はしていない。
　　　　しかし、私が言っていることはそんな次元のことではないんだよ。」

俺達は警察じゃないんだ、
警備員でもないんだ、
わざわざ万引きさせて捕まえるのが仕事ではない。

君が相手をわかっていたら
感じていたら
未然に防いであげるのが
俺達大人のやることじゃないのか！

そんな万引犯捕まえて
正義面して
警察や親に突き出したところで俺達は何になる！

親だって大切なお客様だよ、
もうサトカメに顔出せないよ。

君の行動は正しいけど
お客様に恥かかせ
お客様が惨めになって
お客様が減るだけだよ。

親の身にもなってみろよ！

俺から考えたらバカな大人が
子供達にわざと隙を与えて
試しているようなものにしか見えないよ。

そんなのは子供の為の教育でもなんでもない
意味が無い。

教育とは未然に防ぐこと
大人が未然に防いであげること
そして犯行前に彼らに気づかせてあげること。

少なくても犯罪を起こさせてから
教えることを教育とはいわない。

そんな行動は顧客満足ともいわないよ。

そんな１０年前の雨の日の万引き事件を思い出しながら・・・

あの時に万引犯を捕まえて
得意気に私に報告してきた
あのアソシエイトは今どこで元気に働いているのかな・・・

彼は最後まで万引犯を捕まえた自分が
なぜ怒られているのか
納得していなかった顔を思い出しました。

俺を信用して素直に聞いてくれよ
なにも君達を落とし入れようなんて考えていないから。