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第9話 「なっち」とカラオケ店と「オヤジ」

1ヶ月に1回ぐらいのペースだが中学3年の娘テニス部「なっち」から
「ねえ~パパ~カラオケ行こうよ~」って、カラオケボックスへのお誘いを受ける。

私は喜んで付いて行く!
「ゆうじ」も「ママ」も「なっち」のカラオケボックスには付いて行けないのだ。
喜んで一緒に行くのは「オヤジ」だけ。

しかし、その2人だけでカラオケ店に入るのがチョッと厄介だ!
夜の9時過ぎカラオケボックスに「なっち」と「オヤジ」の2人で入店する。

私がもっとも緊張する瞬間だ!

それでなくても近頃、ロリ系だの淫行だのと危ない大人達が多いのに、
そういう大人達の視線にさらされる「なっち」を心配するのではなく、

実は、私がそう思われたらどうしよう・・・・・・・・・・・・・・・・。だった。

私はカラオケ店に入ると
店内待ちの20代のお兄ちゃんとお姉ちゃんグループがたくさんいる・・・・。
周囲の目を気にしながら、受け付けの店員さんにも気を使う「オヤジ」、
気づいてみたら夜のカラオケ店でサングラスなんかしている「オヤジ」、
余計、変なことに気づき慌ててサングラスを外す、
店員さんにも周りのお客さんにも
この女子中学生は私の娘であることを、
特に目が似ているところを何気に猛アピール!

更に「なっち」にも、いつものようにこの場所だけは、
「冗談でもパパとは呼ぶなよ、勘違いされるから!」
大きな声で「お父さんと呼べよ!お父さんと!」なんて、言っている。

「なっち」も私の緊張顔につられて「パパッ、あッ、あッ、お、お、お父さん!」だって。
「オヤジ」も白々しく「なっ、なつみ!どうした!」
意味もないのにやたらと呼び合う2人。

私の連れの「なっち」は私の娘であることをアピールしている、
そんな自分の行動がマジ可笑しすぎる!と、
思うかもしれないがマジ真剣なんです!(^^)

それでは、なぜ、夜のカラオケボックスなのかという事が問題だ、
「なっち」は友達とカラオケパーティーをする前に、
本番お披露目は友達とのカラオケパーティーであり
本番でのお披露目前にレパートリーを増やしたり、
色々練習をしたいらしい。

昼間は友達に見つかるし、一人では入れないし・・・・・・・・。

たとえ昼間友達2、3人と練習カラオケに行ったとしても
自然と心はプチお披露目になってしまうので
レパートリーを増やす練習が中々出来ないらしい。(その気持ちよく分かる)

そこで夜のご指名を受ける条件が、
「じっくり歌を聴いていてくれて」
「次の曲を入れてくれたり」
「ジュースを注文してくたり」
「デザートを注文してくれたり」
「まめに動いてくれて」
「おごってくれる」
全部クリアしているのは
「ゆうじ」と「ママ」を差し置いてこの「私」だけ!
まさに「パパ」!?だったのだ・・・・・・・。

「なっち」にNO1指名を受け勝ち取った喜びを
ひとり噛みしめながら
いざカラオケボックスへ!

なるほど、親子で行く練習かあ。
それにしても、お酒や食事で儲けるために
カラオケパーティーばかりを狙っていないで、
みんなでワイワイばかりを狙うのもいいけど、
真面目に練習カラオケも、もっと増やして欲しいなあと、感じた。

今の時代カラオケだけじゃ儲からない、って言われそうだが。

それならば、ちゃんと儲かるように料金設定すればいいじゃん。

自分の主力商品を勝手に稼げないようにしちゃったのは自分達だよね。
だってカラオケ屋の主力商品はカラオケだよ!
カラオケの音響であり、曲数であり、設備であり。

ゴルフの打ちっぱなしだって、バッティングセンターだって同じだよ、
みんなだって音響設備の良い本物のカラオケボックスで存分に練習したいよね!
気持ちよく歌手気分にもなれるだろうしね!

お酒に食事が主力商品になって、
集客商品がカラオケと逆転して成功したチェーン店が出現してからは
業界全体で全部その路線に走ってしまうあたりが
売上至上主義の社会を象徴させられるよね。

理念経営で考えるならば
「あなたの歌を育てるためのカラオケボックス」が、あったっていいんですよ。

どうしても目先の売上げばかりを追っていると、
たった一つの成功テクニックをみんなで習って
右へ習えで同じになっちゃうよね。
みんな同じ方向へ進めば最後は資本力のある会社が勝つわけよ!

もちろん商売人にとって目先も重要だが、
同時進行で我々は商売を通して長期的に自分の理念を全うしようよ!

戦略はたった3通りしか存在しない!
①差別化戦略
②コストリーダー戦略
③集中戦略

競争の仕方はたった9通り
①低価格競争
②品質競争
③立地競争
④販促競争
⑤サービス競争
⑥マネッジメント競争
⑦商品開発競争
⑧業態開発競争
⑨新フォーマット競争

一つの業種業態でも
これら3つの戦略と、9通りの競争方法があるわけだから
何もみんなでたった一つの成功法則に則って競争しなくったっていいじゃない。
商売の成功法則はたった1つじゃないんだよ。

たった1つの業種業態でも
こんなに無数の組み合わせやパターンが繰り広げられ、
いくらでも屈指すれば絶対にバッティングなんてしないんです。(^^)

ちなみに・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・、
カラオケボックスへ行く
いつもの「なっち」と「オヤジ」の行動を「ゆうじ」と「ママ」に言ったら、

2人とも涙流してヒーヒー、笑いやがった!

誰が見たって瓜二つ、どう見ても親子にしか見えないよ!だって。

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この記事を書いたのは
佐藤勝人</br>Katsuhito Sato

佐藤勝人
Katsuhito Sato

日本販売促進研究所 代表取締役社長
サトーカメラ株式会社 代表取締役専務

「第9話 「なっち」とカラオケ店と「オヤジ」」への4件のフィードバック

  1. SECRET: 0
    PASS:
    娘さんと一緒にカラオケとは羨ましいかぎりです、私にも小学校5年生の
    子供がおり、佐藤先生の家のように娘に誘われれば、うれしくてたまんないすね。

    そんな楽しいことでも常に商売として、考える先生に脱帽です
    24時間常に仕事のこと考えてるんですね、

    今回のプログは、年初から教わったことの復習になりました
    私も常にどんなときでも先生のように思考したいとおもいます

    普段の生活から、先生が何を考えているのか、このプログはとても
    勉強になります。またコメントします

  2. シルバーラビット

    SECRET: 0
    PASS:
    私にも一人嫁いで横浜に娘がいますが東京出張したときなど誘われると「照れ」まね。親子なのになぜ・・・
    「3つ戦略」「9つの競争の仕方」学ばせていただきました
    ありがとうございました。

  3. SECRET: 0
    PASS:
    日野さんのブログ「moreなひとりごと」でお馴染みのシルバーラビットさんいつも書き込みありがとうございます。
    私は、最近一刀両断と仕事が忙しく「moreなひとりごと」への書き込みが減っちゃっています。
    PC周りの環境を整えないと中々大変ですね。

    中島社長!お世話になります!
    寺子屋式をまたやりますか?

  4. SECRET: 0
    PASS:
    寺子屋式又、是非やりたいですね

    又考えてみます、

    やはり繰り返し聞かないと、日常の生活に流されて
    ついつい間違った方向で仕事をやってしまいますので

    お願いします

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