第６１４話　CRT栃木放送「まるきん勝人塾」より

２００８年４月より新番組

毎週金曜日午後２時３０分～午後３時

ＣＲＴ栃木放送にて

「まるきん勝人塾」がスタートしました。

その番組でのリスナーさんからの質問より

私は会社を辞めてコンビニのオーナーになりました。

自店のコンビニで働く

アルバイトの１０代２０代の子達は

自主的に動くことができない

そして少なくても最初の頃はやる気があったはずなのですが

今のやる気のない仕事振りにはいつも参っています。

どうすればモチベーションがあがって

やる気のある人材になるのでしょうか？

佐藤勝人談

一言で言ったら採用の段階でそういう人材を雇うのが悪い。

そうは言っても「良い人材が入ればなぁ～」と考えるのは

幻想の世界に過ぎないですね。

ということはやはり

今ある人材をどうやって？

オーナーが何も教えなければ

彼らのやる気の無さはそのままです。

仕事の業務作業を教えるのは

先輩社員さんでも十分ですが

その単純な業務作業は数週間で覚えられ

後は教えることも無くなれば

教えられることもなくなります。

そして、いつしか毎日の単純業務作業に追われ

会話も無くなり気づいたら

毎日の仕事は自分の給料の為に

しょうがないから感で働き

自分の仕事に対するマンネリが

やる気をなくさせるのです。

業務作業の要点は

確かに先輩社員さんでも良いでしょう。

たとえば

「毎日この牛乳は１００本売れるだから急いで品出しをしておけよ！」と、

いうのが仕事の要点です。

店長やオーナーに求める

コミュニケーションとは

その仕事の背後にある事実を伝えること

たとえば

オーナー　「毎日この牛乳は売れているけど誰が買っているか知っている？」

アルバイト「はぁ？」

オーナー　「その１本は君も良く知っているいつも来ていただいている

　　　　　　近所の幼稚園に通う００さんが毎日のように

　　　　　　買ってくれているんだけど君は知っていた？」

アルバイト「まぁ！そのくらいは・・・」

オーナー　「君がいつも温度管理と鮮度管理を気にして

　　　　　　着実に品出しをしてくれるから

　　　　　　００さんはいつも安全で新鮮な牛乳が飲めて

　　　　　　おかげで幼稚園の００ちゃんもいつも元気だよね。」

アルバイト「まぁ、牛乳だけの問題じゃ無いんですけど？」

オーナー　「何を言っているんだ！だから勉強不足は困るんだよ！

　　　　　　いいか良く聞け！君が１回でも怠慢で

　　　　　　温度管理も守ってくれなかったら

　　　　　　幼稚園の００ちゃんはお腹壊すだろう？」

アルバイト「うん！」

オーナー　「うん！じゃない返事はハイだ！ハイ！」

アルバイト「八ッ、ハイ！」

オーナー　「だから私達はいつもうるさく温度管理に

　　　　　　鮮度管理と品出しをうるさく言うのさ、

　　　　　　それを実践しているのは君だから君のおかげなんだよ

　　　　　　本当に助かっているんだよ、だから今後も絶対に手を抜くなよ！」

アルバイト「なるほど！そういうことなんですね！」

オーナー　「たとえば君が手を抜いたらどうなると思う？」

アルバイト「店の評判が悪くなります。」

オーナー　「ハハハハハ（笑)、

　　　　　　確かにそれも正解だ！

　　　　　　店のことを考えてくれてありがとう！」

オーナー　「だけどなぁ～、その前にどれだけの人たちに迷惑をかけ

　　　　　　どれだけの人たちに嫌な思いをさせる？

　　　　　　どれだけの人たちの体を壊すことになる？

　　　　　　お前の知っているあの幼稚園の００ちゃんは

　　　　　　お腹が痛いといって苦しむんだぞ。」

アルバイト「そうですね～」

オーナー　「いいか！それが俺たちの仕事なんだよ！重要なんだよ！」

アルバイト「ハッ、ハイ！」

オーナー　「いいか！私達の仕事、

　　　　　　一つ一つの業務作業には

　　　　　　全部意味があり、

　　　　　　意味の無いものなんて一つも無いんだよ

　　　　　　その意味のある仕事に対して給料を払っているんだよ

　　　　　　そして君はその意味ある業務作業の完全なる遂行に対して

　　　　　　給料をもらっているんだよ。」

アルバイト「それじゃあ、オーナー！

　　　　　　いつもやっているこの作業には

　　　　　　どういう意味があるんですか？」

と、いうように

私達の一つ一つの仕事の意味

私達の一つ一つの業務作業の意味

なぜなのか？どうしてなのか？

そのおかげで誰がどのように助かっているのか？

何度でも何度でも伝え教えることが

仕事を理解してもらい

興味を持たせることが

コミニュケーションの第一歩なんです。

そのあなたの毎日毎日の堅実な業務作業のおかげで

どれだけの地域の人たちが助かっているのですか？

だから本当にありがとう！