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佐藤勝人のブログ・一刀両断

第350話 「人徳」ってなんだ?

昨日ブログ開設1周年記念の1日1000アクセスで
シルバーラビットさんに
佐藤勝人の「人徳」って言ってくれた
その「人徳」っていう言葉に

確か13年ぐらい前に
カメラ業界の某メーカーの長老70歳過ぎの某会長様に
30歳になったばかりのイケイケの私を捉まえて
「勝人君は人徳じゃ、君は人徳じゃよ!じ・ん・と・く!」って
笑顔で言ってくれたことを思い出しました。

私は当時「人徳」の意味すらわからず
あまり深く考えず「徳と得と特」の違いもわからず
ただの次男坊だから得した男
程度の言葉と思い
「ありがとうございま~す!」って
言った覚えがありました。

「人徳」ってなんなのだろうか?

真面目で正直な彼は
いつでも直球勝負!

しかも、アウトも
ランナーも
相手との点差も関係ありません。

だから、いつでも直球勝負の彼では
当然試合にはなりません。

私が「ピッチャー交代」を告げると
ブスッとした顔してベンチに戻ってきました。

これではいつまでたっても彼は勝てません。

ベンチでふて腐れている彼に私は言いました。

「試合の目的はなんだ?」

「ピッチャーの役割はなんだ?」

彼の意外な答えは「わかりません!」でした。

そして多少キレたのか
「なぜ僕は真面目に直球勝負をしているのに、
交代させられなきゃならないんですか?」

「勝てないのは僕の責任じゃありません!」

「あいつが打たないから、あいつがエラーしたから、あいつが!あいつが!あいつが!」

自分の事しか考えられない彼は
仕舞いには開き直って

監督は俺のことわかっていない
どうせ俺がすべて悪いんだ「すべて自分の責任です!」って
心にも無いことを言いやがった。

そんな彼に私は言いました。
そんなに難しいことじゃないんだ。

「試合の目的は勝利すること!」

「そして、ピッチャーの役割は
相手打線を押さえ込むピッチングで
勝利を導く立役者になることなんだ」

「いくら君が頑張っても
チームメイトがしっかり攻守してくれないと、
自分ひとりでは絶対に試合には勝てないんだよ。」

他の仲間達が
「あいつのために、打ってやろう!」
「あいつのために、守ってやろう!」の思いの強弱は
マウンドに立ってるキミの
人徳の有る無しで決まるんだ。

「君はマウンドに立って
正面ばっかり見ているけど、
一度でも良いから後ろも回りも見てみろ。

他の仲間達はキミのピッチングに
あきれかえっているじゃないか!って、いうことは君に徳が無い、
君に人徳が備わっていないっていうことなんだ。」

それなら、どうしたら人徳が備わるのだろうか?

仕事とは、お客様あっての仕事
プロである以上厳しいもの。

「別にそんなにうるさく言わなくても良いじゃないか」では深化しません。

自分の能力以上の仕事には必ず苦痛を感じるでしょう。

それを繰り返すことで成長した人には
やがて昇進昇格昇給というご褒美が与えられます。

すると、そこについてくるのが
「責任と権限と部下」と「頼むぞ!」っていう
大きな期待と大きなプレッシャーと大きな不安です。

当然成果も求められます。

求められる成果は当然
「別にそんなにうるさく言わなくても良いじゃないか」ではとても無理です。

そして、君は部下に苦労を伴う仕事を与えることになるでしょう。

そして自分がその立場を得るまでの苦労を忘れてしまった君は
たぶん部下の苦労には無関心です。

また自分のことしか考えられない
自分が昇進昇格昇給する事しか考えていない君も同じです。

そんな君の下にいる部下に成長はあるでしょうか?
そんな君の部下に将来はあるでしょうか?
未来はあるでしょうか?

自分がここへ到るまでの苦労を絶対に忘れてはいけない、
背中を押してくれたその時の相手の「思い」を絶対に忘れてはならない。

部下の痛みや歓びも自分のものに出来るキミ。

そんな君が部下を成長させます。

部下を成長させる君は
「にっこり笑って」あえて困難な仕事を与えるはずです。

時には「心で泣いて」叱ります。

君は上司としての苦悩を伴いますが、
その鍛錬が必ず「人徳」となって表れてきます。

君は相手のために自己犠牲を怠らない。
君は相手に無償の愛を与えられる。

そんな力が「人徳」の有る人と言えるのだと気づきました。

だから私は君に

人生の勝利投手になって欲しいと

いつも思っています。

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この記事を書いたのは
佐藤勝人</br>Katsuhito Sato

佐藤勝人
Katsuhito Sato

日本販売促進研究所 代表取締役社長
サトーカメラ株式会社 代表取締役専務

「第350話 「人徳」ってなんだ?」への6件のフィードバック

  1. SECRET: 0
    PASS:
    人徳って辞書で調べたら「その人に備わる徳」だって!?
    でも結局は自分に備わっているものをどうやって相手に伝えるかですよね。
    自分にないものを一生懸命演じても、エセ人徳者にしかなれない。
    でもエセ人徳者の方が一般受けしちゃったりすることもあるわけで・・・

    今は必死で経営者をやって、そのうちに人徳が人のためになればいいなぁと思っています。

  2. SECRET: 0
    PASS:
    小林孝志さんありがとうございます!

    偽人徳者の詐欺師はどうでもいいのよ。

    俺はいつもいつも相手のために真剣なのよ。

    何でそんなに真剣なのか?

    朝から晩まで相手のために戦ってるのよ

    365日相手のために戦っているのよ

    それが俺の仕事なんよ。

    それらの経験が最終的には
    自分の為になるんだけどね。

  3. SECRET: 0
    PASS:
    今日の会議は終了しました!

    3ヶ月前と比べて
    成長している若造君達を見てると
    嬉しいです。

  4. シルバーラビット

    SECRET: 0
    PASS:
    佐藤様
    今晩は!

    きょうは岡崎での学習会に参加し先ほど帰宅致しました。
    月1回の学習会では多くのことを学べて感謝いたしております。
    more先生にお会いし「1000アクセス」凄かったねと称えあいました。

    きょうの話は私には少し難しいテーマですね。

    佐藤様は「人に徳を積んで」おられると私は思っております。

  5. SECRET: 0
    PASS:
    シルバーラビットさんありがとうございます!

    単純に「人に徳を積む」
    ありがとうございました。

    わかりやすいです!

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