第３２０話　サトーカメラ宇都宮本店の隣のセブンが撤退した！

サトーカメラ宇都宮本店の隣のセブンイレブンが閉店しました。
あの単品管理のセブンイレブンが撤退しました。

もちろん立地などによるものなのでしょうね。

しかし、隣のサトーカメラ宇都宮本店は
カメラと写真の専門店としては
全国でも５本の指には入る売れる店、
販売量も客数も間違いなく日本有数の超繁盛カメラ専門店です。

商売に於いて確かに立地条件が９割方
商売の行方を決めるでしょう。

しかし、店が開店しちゃったら立地条件で嘆いてもしょうがない。

自分達の手で繁盛店を作らなきゃならない。

立地なんていうのは３年５年１０年に１度は変わるもの。

現にサトーカメラ宇都宮本店の立地は
５年前のオープン当初よりも
近所に広大なショッピングセンターが立ってくれたおかげで
更に最高の立地へと変化しています。

その最高の立地条件へと変貌していったはずが、
便利を追求するセブンイレブンには最高ではなかったのか？

確かに競合する周りのコンビエンスストアーも数年前に閉店していった。

もちろん立地条件は良くなっても
立地環境の変化が響いてくるんでしょうね。

広大なショッピングセンターの深夜営業に合わせて
周りの食品スーパーの深夜営業もスタートしています。

それはそれで良いのですが近所の人たちは
その広大な食品スーパーへ行くのが面倒だから
コンビニエンスストアーが助かったのに・・・

最高の立地条件に変貌していっても
競争相手による立地環境の変化で閉店に追いやられるんですね。

同業種同業態の競争には勝ったのですが

同業種同業態以外の競争にも勝たないと生き残れない。

それでは何で勝たなきゃならなかったのか？

それは更なる便利の追求か？
更なる商品構成の追及か？
更なる品揃えの追求か？
更なる単品管理の追及か？

そこまでお客様は望んでいないし、感じてもいない。

たとえば通りすがりの一見さんだけを相手していたのか？
それとも近所のお客様で成り立っていたのであれば

お客様が欲しかったのは
お客様が望んでいたのは

気の利いた挨拶と笑顔という
単純な顔馴染みや親近感だったはずです。

私も頑張って５年間通い続けました。
私は頑張って５年間「ありがとう！」って挨拶し続けましたが

この佐藤勝人の経営一刀両断ブログ
「第１０話　隣のコンビ二でくじを引いたオヤジ」でも紹介した
従業員の女の子１人だけは名前も覚えてもらって
私も名前を覚えて声をかけてくれるようになりました。

しかし、店長からは一言も
「こんちわ！今日は００ですね佐藤さん」とも
言ってもらったことも１度もありませんでした。

もちろん店長さんの名前も最後まで知りませんでした。

通りすがりの一見さんは別にして
近所の常連客が望んでいたことって
そんなちっぽけな事だったのかもしれませんね。