比較的に貢献度の高い中堅幹部には報奨を与えるのがいい!
それではいかにも能力主義&実力主義!?
のようにも見えるかもしれないけどそうではない。
それよりも、不味いのは
スグに1つ上のランクを与えること昇進させることがベストでは無いのだ。
例えば一番販売力のある販売のプロが必ずしも販売部長として
管理の責任者として適任であるとは言えないのだ・・・・。というのが一般論。
もちろん、販売のプロを、管理の責任者に育てるのも理想だ。
だから、私の場合はどんどん役職与えて、
どんどんチャンスを与え、
どんどん経験してもらって、
どんどん働いてもらって、
どんどんシャッフルして、
それも上下左右関係無しにフレキシブルに、
どんどん自由闊達に、
社員が地位や役職にしがみつくような
惨めな人間にだけはなってもらいたくないという考えから。
私は「地位や役職=役者でいう役どころ」的に考え
「誰が上で誰が下とか」
「誰が偉いとか」
「誰についていくとか」
「誰の言うことを聞いていればそれで良い」
このように一般的な組織発想のように、あまり官僚的にはしたくなかった・・。
自立型の強い社員、組織を育てるためにそうしています。
要するに
「高い地位=出来た人」
「低い地位=出来ない人」
と、言う発想が間違っているのだ。
地位=何もその人間が素晴らしいわけでもなんでもない。
一つのチームとして現在の「役」どころに過ぎないことを知ってもらいたいからだ。
キャッチャーとピッチャーどっちが偉いとか、
センターとセカンドどっちが偉いというような次元と同じに思っている。
高い地位=出来た人という発想だと低い地位の人の話を聞かなくなる人が殆どだ。
私は組織ではそれが一番怖いと思っている。
その中で気づいてきたのが
重要なのは①「自己を啓発する能力」と②「仕事の改善能力」だと思った。
ところがね、どこの会社でも大多数の人は、
昇進だけを目指し、
昇進だけを考えて、
改善改良なんてしやしない。
ただ同じ仕事を引き継いで、それを繰り返すだけ、
余計なことを言って自分がやるのも面倒だ・・・・・。
なぜそうやるの!?と聞くと、
「前からそうでした!」なんて言いやがるのがほとんどでしょう!?
中堅幹部になると量的に増えた仕事の為に多忙になっているだけで、
かえって不平不満を影で言う仲間を作り出すのが普通なのです。
そして、だんだんサボることを覚え働かなくなり
現職の身でありながら・・・・・・・・・。
責任無しで、権限だけ持った人たちが徒党を組む!
成長よりも膨張になる危険ありってことです。
更にもっとも問題なのが
第25話「カミヤ君の戯言」でも言わせてもらったが、
「まだ組織が小さい時には職務を小さくしないこと。」
「組織が小さい時ほど職務を広く持たせ育てなければならない。」
これに反して、
最初から職務の内容を狭くしすぎていると、
自分だけしか知らない世界を勝手につくりだして防衛し、
自分の地位、その地位を守るために自分だけしかわからないようにしてしまうのだ。
そして、新たな変化や考えに不平不満を漏らし、
徒党を組んで抵抗するようになるのだ。
これが普通の人間のが持つ自己防衛本能であることを知っておこう!
更に、職務を固定していると、
自分の責任ではないと拒否することが多くなる。
この毒が知らないうちに、
この人だけではなく、
組織さえも麻痺させてしまうのだ。
これは普通の組織が抱える問題であり、
人間が組織を作っている以上
人間の持つ自己防衛本能が知らないうちに働きはじめ自分を守るのだ。
と、いうことは、
変化は中堅幹部にとって我々にとっての地位を危うくするのだ。
だから中堅幹部は管理者として遂行をしながらも
自己育成を促す流れにしなければならない。
だから、中堅幹部を選ぶには
①「自己を啓発する能力」と②「仕事の改善能力」が
一番重要になってくるのだ。と、感じてきた。
この2つを兼ね備える人、身につけている人、身につけた中堅幹部は
間違いなく自己防衛は変化にあることを知るからだ。
「第29話 自己防衛本能が勝手に地位を守る!?」への2件のフィードバック
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自己防衛本能か?。
あるね?。誰しも、自分がかわいいもんな?。
なんとか、自分の地位とたちばを守りたい。
「こんなこと言ったら嫌われるかも…。」
と思ってしまう。
自分の基準をあげるのを拒む。ちっちゃい自己防衛のために…。
ほんとうは、一歩ふみだすと、次のステージが待っているとも知らないで…。
小生、いつも自分に言い聞かせている。
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小さな私たちの内側を目を凝らして見ると「なんと、職務の内容が狭くなりすぎている!」これは組織の成長にとっても危険ことと教えていただきました。
ありだとうございました。
「自己を啓発」「仕事の改善能力」ための環境をどう作るかがこれからの私のテーマであることを気づかせていただきました。