第２１３話　そんな日本一お客様は求めていないよ！

御茶ノ水でとりあえず第１回目の出版打ち合わせも終わり午後２時

御茶ノ水周辺の大型書店と大型スポーツ店と楽器店等を視察してから
渋谷へ向かい渋谷から歩いて原宿表参道方面まで視察して
更に新宿池袋を視察してから上野に寄って最後視察終了
途中休憩なしの７時間歩きっぱなしの視察三昧

その中で気づかされたこと・・

渋谷のとあるアコースティックギター専門店にふらっと立ち寄った
そこにはギター好きの店員さんと
ギター好きのお客様がイスに座ってなにやら
ギター（商品）を間に楽しそうに話をしている。

別の席ではギターをチューニングする店員
そしてチューニングが終わったギターを
おもむろに弾きだすお客様。

別にかしこまっているわけでもない。

お客様の目線で良い意味でのフレンドリーな中にも
礼儀正しい楽しい空間だった。

私はサラッと視察して店を出た。

そこから表参道方面に向かって歩き始めた・・

しかし、店を出てからの心地よい余韻からか、

ふと、気づいた・・

そして、道端にカバンを置いて
愛用のロディアのメモノートに
ビックの４色ボールペンを取り出して

まるで何かに取りつかれたように書き出した

その文中から・・・・

大手の家電業界では
日本一の商品知識と接客対応を目指します！
というような看板が乱立する中・・・

商品知識で日本一を目指すとはどういうことなのだろうか？
そんなに商品情報を持って知っているからって
お客様にとっては何なんだろうか？

接客応対で日本一を目指すとはどういうことなのだろうか？
何が基準なんだ？社内試験か？社内審査か？
基準はお客様だよね？

何を慌てて日本一を競い合うんだろうか・・・・

企業側が求めたいのはわかるが
企業側がエリートに育てたいのはわかるが
そんな日本一なんてお客様は求めていないんだろうなあ・・・・

日本一の商品知識と接客応対なんか
多分目指していないであろう
先ほどのアコースティックギター専門店で

そんな疑問を抱きながら・・・

自己満足に近い？
エリート接客よりも

目の前のお客様自身の話を充分に聞いてくれる
お客様自身の話を楽しく聞いてくれる
そしてお客様自身の気持ちがわかってくれる
そんな気さくな隣のお兄さん
そんな気さくな隣のお姉さんを
お客様は求めているんだろうね。

日本一の商品知識と接客応対を目指すというのは
もしかするとお客様が求めていることではなく
あくまでも企業側の勝手な一流意識であり
エリート意識である論理なのかもしれないと気づかされました。

そこで次のコピーへ

サトーカメラのアソシエイトは
日本一の商品知識は持っていないかもしれない・・

サトーカメラのアソシエイトは
日本一の仰々しい接客応対ではないかもしれない・・

しかし、気さくで写真好きの地元の子達が
一生懸命お客様に応対しているんだからそれで良いじゃないか！

大手の仰々しい笑顔のエリート接客よりも

末永く付き合うなら
やっぱり気さくな隣のアソシエイト！

サトーカメラ！