毎日更新|佐藤勝人のブログ

佐藤勝人のブログ・一刀両断

第211話 問屋万歳!

昨日は群馬県の伊香保温泉で
群馬県自動車部品商組合様主催の、
自動車修理工場に部品を卸す
卸売問屋様向けの経営セミナーでした。

問屋さんの業界を見て気づかされるたこと・・・

間違った「問屋不要論」の解釈が
我々現場の商売をつまらなくしたと思います。

我々小売業は問屋さんと上手く付き合うべきだった。

もともと高名な学者が言い伝えた
問屋不要論とは
メーカー工場と部品メーカーとの間にあった
部品問屋等々を
メーカーが製造管理を向上させることで
部品問屋を通さず
部品メーカーから一括して仕入れることで
30数社にも及ぶ部品問屋のマージンをカットすることが
昭和の30年代40年代に騒がれた
メーカーとして世界水準で戦うために
よい品をより安く作るための道でした。

しかし、我々小売業は勉強不足だったために
「問屋不要論」という言葉だけが先走りして
自分達の協力会社でもあるはずの問屋さんを排除することが
中間マージンのカットで商品が安くなると勘違いしてしまい
メーカー直仕入れに走ってしまったのです。

これが間違いの元だった。

メーカーはメーカー直仕入れさせることによって
小売を支配したがりました。

企業の理論が優先の大手メーカーさんは
現場の小売業やお客様の意見よりも
どうしても自社のシェアと管理優先になってしまいます。

量販店にとっては管理優先で十分なのですが・・

結局は企業のルールを守ることが先決になってしまい
お客様は二の次になってしまう現実が商売人としては痛いんです。

だから我々のような
中小店や中小チェーンやローカルチェーンにとっては
ワンメーカーではなく多数のメーカーを扱っている問屋さんが
地域に合った、店に合った
用途別商品供給や提案を一緒に考えてくれたのです。
我々と一緒になってメーカーの枠組みを超えた
お客様志向の考えになってくれるのは問屋さんしかいなかったのです。
唯一のビジネスパートナーであり運命共同体だったのです。

それを排除しちゃった業界では
中小はパートナー不在で
全部自店で考えなければならない
それこそ実験することも全部自前だから苦しんでいます。

業界によっては
今後更に問屋さんが更に売り場に入り込み
欧米並みのボランタリーチェーンみたいに
店主の跡取り問題が深刻な場合は
商品構成から社員教育から人の手配まで面倒見る
なんていう時代が来るのでしょうね。

我々の間違った解釈の問屋不要論が商売の寿命を縮めたのです。

問屋さんと我々の商売は運命共同体だったのです。

お互いが知恵を出し合って助け合って
お客様の目線で
新しい商品構成に新しい売り場を作りましょう!

問屋万歳!

合わせてチェック!

実践派経営コンサルタント・佐藤勝人へのセミナー・講演・個別指導などの相談依頼はJSPL日本販売促進研究所よりお問合せください​

読んだその日から経営が変わる!佐藤勝人の第10作目の新著​

実践派経営コンサルタント・佐藤勝人へのセミナー・講演・個別指導などの相談依頼はJSPL日本販売促進研究所よりお問合せください​

あなたの人生と商売感を変える!

世の中のニュースを本質的に理解しよう。時事ネタを佐藤勝人が一刀両断!

この記事を書いたのは
佐藤勝人</br>Katsuhito Sato

佐藤勝人
Katsuhito Sato

日本販売促進研究所 代表取締役社長
サトーカメラ株式会社 代表取締役専務

「第211話 問屋万歳!」への5件のフィードバック

  1. SECRET: 0
    PASS:
    今日は朝から店長会議
    午後は部門会議
    夜はアソシエイトAクラスの勉強会です。
    朝からエキサイティングです!!

  2. シルバーラビット

    SECRET: 0
    PASS:
    佐藤様
    今晩は!今日の名古屋は雨です。

    久しぶりの雨で草木は喜んでいるようです・・・

    佐藤様は「お客様の目線で・・・・」と語られますが

    メーカー情報が氾濫し、お客様の言葉をしっかりと

    聴くことが難しい時ですが「お客様の目線で・・・」

    見ることが大切だと思いました。

    ありがとうございました!!。

  3. SECRET: 0
    PASS:
    (^^)シルバーラビットさんありがとうございます!

    サトカメの行動指針の1番目は
    「お客様はいつも正しい、お客様から学ぶこと」です。

    答えはすべて現場にあります。
    メーカーでも、大学教授でも、高名な先生でもありません。

    だから私達は一生懸命勉強して
    常にお客様の目線でいられるように客観性を身に付けるのです。

  4. SECRET: 0
    PASS:
    伊香保までいらっしゃってたんですね
    時間がなかったでしょうが、是非弊社へ
    よっていただきたかったです。

    最近コメントしてなかったので
    忘れられてたでしょうか?(笑)

    問屋万歳の文章は勝手に当社の取引先にメールにて
    送らさせていただきました

    先月からメーカーさん、問屋さんと月に1回販促会議を始めました
    先生のおっしゃる、お互いが知恵を出し合って助け合って
    お客様の目線で新しい商品構成に新しい売り場を作り
    販促計画をお客さんをワクワクさせようと試みを始めました

    バカにしたいたけど、結構メーカーさん、問屋さんもがんばってくれています。三人寄ればなんとかで、がんばります

  5. SECRET: 0
    PASS:
    (^^)中島社長様ありがとうございます!
    夜の懇親会までお付き合いでした!
    そうだよね?忘れてた(笑)

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。

佐藤勝人YouTubeチャンネル

佐藤勝人の最新著作

モノが売れない時代の繁盛のつくり方

最近1週間の記事

過去の記事

アーカイブ