第６４８話　不正行為発覚！

大手取引先の某社様で

約１年前から不正伝票による

過剰請求を上手くしてやられてしまいました。

その事実を発見した当社商品部が

ザッと調べただけでも数百万円にも及びました。

取引先の某社様にはもちろん伝票ミスか

何かの間違いだと思い

確認調査を依頼しました。

まあ、伝票ミスといったって

たとえば計画より安く卸した場合には

伝票ミスはスグに気づく体制になっているのに

卸価格を高値でミスした場合は

気づかないというのも変なものだ？

それから２週間彼らが出してきた答えは

独自の社内調査の結果

ここ数ヶ月分だけに、

そして数十万円分の伝票上のミスがありました。

というような想像もしなかった

愕然とするようなデタラメな報告書でした・・・。

それならばと、それを受けて当社の常務が

その御社が調べてくださった

調査資料及び伝票を全部預かり

当社の商品部がもう一度

一点一点調べてみると

彼らの社内調査を遥かに上回る数百点、

そして数百万円にも及ぶ過剰請求の伝票が

やっぱり発覚しました。

今回彼らから預かった社内調査用のミス伝票は

帳尻合わせのためなのか？

定価から卸値まで巧妙に価格をすり上げ

データを打ち直して来るという

どう考えても隠ぺい工作にしか見えませんが？

信じられない大企業の仕打ち

嘘を嘘で隠すという

なんと何十年もの信頼と

大企業の看板を一瞬にして壊す

その場しのぎの大人たち。

純粋な？私達はビックリしました。

性懲りも無い大人たちには参りましたが

完全なる大手企業病ですね（笑)

また、過剰請求の被害内容というのは

簡単に言うならば

定価１個１００円の商品を１個６０円で商談し仕入れていたとしたら

最初の伝票は仕入れ価格が約束どおり１個６０円と請求され

それが月別に見ると１個８０円の時もあれば

１個７０円の時もあれば

完全なる伝票上のミスというよりも

悪く言うならば支店の利益確保の為なのか？

巧妙に価格をズラしバレないように？

意図的な操作を感じさせて頂きました。

そして、前回はそのバレた不正事実をもみ消すために？

何をしてきたのかというと

伝票上の価格が定価１００円を１５０円と書き換え

商談した値入率は間違っていないように操作したつめ跡がありあり・・・。

そして、数十万の軽い伝票ミスということで

支店内で軽く終わらそうという

なんともお粗末なバブル世代の大人たち。

そして、今回の再三にも及ぶ社内調査結果は

とうとう逃げられないと観念したのか？

当初から当社商品部が主張していたとおり

数百万円にも及ぶ過剰請求が明るみになりました。

その事実を受けて

　　私　　「これはどういうことですか？」

　　　　　　１回目の社内調査での数十万円の提示額と

　　　　　　このバカにした帳尻合わせの伝票は？

　　　　　　これは完全なる隠ぺい工作ですよね。」

某社所長「そんなことはないです。」

　　私　　「あなたの判断で仕込んだ隠ぺい工作ですか？」

某社所長「隠ぺい工作だなんて・・・」

　　私　　「ということはあなたの責任だけではなさそうですね

　　　　　　これは会社ぐるみですか？」

某社所長「いっ、いや・・」

　　私　　「こういうのを隠ぺい工作って言うんだよ！

　　　　　　舐めんじゃないよ！！！！！！！

　　　　　　そんな嘘ついたってあなたの顔を見りゃ一発でわかるのさ。

　　　　　　伝票見れば一発でわかるのさ。

　　　　　　そんなチンケな小芝居なんてお見通しだよ。

　　　　　　私はあなたに叱るつもりは無い。

　　　　　　あなたも上司に動かされているんでしょうから。

　　　　　　それよりもこの事実は

　　　　　　御社の社長様にまでキチンと報告はされているのですか？」

私はその場で社長様に直接連絡させていただきました。

　　私　　「お元気ですか？」

某社社長様「どうも、お久しぶりです。」

　　私　　「今回の件、何かお話は聴いていますか？」

某社社長様「何か伝票のミスが少しあったみたいで申し訳ないです」

　　私　　「やはりその程度の報告ですね。」

　　私　　「人間的には、もちろん御社メーカー商品も

　　　　　　社長様も尊敬していますが

　　　　　　今回の仕込みと隠ぺい工作は絶対に許せません。

　　　　　　これが現場で、これが事実であることを

　　　　　　とりあえずは報告させていただきます。

　　　　　　あとはヨロシク。」

大企業だからこそ

いまだにこの手の悪い意味での官僚主義的な現場の判断？

大企業病はまだまだ蔓延しているのでしょうね？

もちろん中小関係なく

どこの企業でも言える永遠のテーマである

大企業病なのですが、

徹底した数値管理と利益重視が

誤った現場の解釈と不正へと導いてしまった悪い例です。

そして最後に極めつけは

その場しのぎの隠ぺい工作。

情け無いですが、舐められたものですね（笑)

また約１年にも及ぶ過剰請求に

気づかなかった当社と取引先との連携にも問題があったのと

当社の経理部と商品部と取引先との

更なる情報共有の強化という

具体的な改善策を早速打たせて頂きました。

昔は会社が大きいというだけで信用され

規模は管理の部分でも信頼がありました。

今は規模が大きくても関係無しにすぐに倒産するわ

上司の顔色ばかりが優先され勝手な企業の論理と

その流れからくる大企業病という問題も起こしやすく

大規模が信用では無いことを肌で実感させて頂きました。

当社スタンダード

１６・正義と誠実

私達はたとえ会社命令上司の命令であったとしても

正義と誠実に反することは致しません。

自分の良心と誠意に従って行動します。

ヨロシク！