第５５１話　就職活動へ向かう栃木県立馬頭高校２年生へ

先日は栃木県立馬頭高校２年生に

就職活動へ向けての

心構え的な講演をしてきました。

私の母校

県立宇都宮商業高校のOBが

赴任していることもあり

いまどきの高校生にガツンと！って、

いうことをお願いされて

意気揚々と

いざ講堂へ！

しかし、

ガツンと、どころじゃないぜ！

みんな死んだ目してるぜ！

なんだよ、なんだよ、おまえら！

大人に会うのはそんなに恥ずかしいか？

それよりなんだか寂しいぜ・・・

そんな引け目を感じた目で

しらけた目で

大人を見るなよ、

そんな目で・・・

先生たちは

生徒達を企業経営者に会わせることが

心配だったらしい・・

そりゃそうだ

先生達の親心として

まだまだ躾もなっていない

生意気というか

無気力な子供達を

普通の企業経営者が見たら

さぞ、ボロくそに言われるだろうね・・・

さぞ、ボロくそに思われるだろうね・・・

それこそ「いまどきの高校生は駄目だ！」ってね。

そんな私は子供達相手に

笑いながら言いってやった。

そりゃあ、しょうがないわ、

しゃあないわ！

ガキの頃から

お前は馬鹿だ馬鹿だ！って

育てられてきたら

そりゃぁ、誰だって腐るわ、

そりゃぁ、誰だって自信無くなるわなぁ～。

だからって

そんなしらけた目でオジサンを見ないでくれよ。

おまえら心配するなよ

勉強が出来ないなんて

全然恥ずかしいことじゃないぜ！

いつもの佐藤勝人流が　

エキサイティングに炸裂し始めた！

生徒数人の一人一人の目が少しずつだが

輝き始めるのが伝わってきました！

予定の４０分の講演も終わり

生徒達の暖かい拍手の中

講堂を後にする瞬間だった。

私の心は、まだ帰れない！！！！！！！！！！

私は講堂の出口で立ち止まった

そして、みんなに振り返った！

そして、恥ずかしくもなく

私は大きな声でみんなに叫んだ！

ただ最期に一つだけ言っておく！

自分の人生だぞ！

自分の人生だ！

いまさら親や先生を恨んだってしゃあないぜ！

お前達のお父さんお母さんだって

一生懸命に君達を育ててきた結果

今の君達がいる！

それが事実だ！

いつまでも腐っていたっていいけどな、

前達自身だって将来子供が生まれるはずだ！

このままでは、

お前達の子供も、

お前達みたいな子供になっちゃうぜ！

同じ思いをさせたいのか！

自分の人生だぞ

このままではお前達の子供は

お前達よりも、

もっと腐った１７年間を送ることになるぞ！

一人一人背中をたたき

一人一人に大きな声で声をかけた。

今からでも遅くないから勉強しろよ！

今からでも遅くない！

自分の子供のためにも戦えよ！

一人一人の目が、

一人一人の笑顔が、

一人一人が輝き始めた。

俺はこれ以上君達に何も出来ない、

当初、私は君達の目にがっかりさせられた。

しかし、私は君達の目に元気づけらたよ。

それじゃあな！

自分の人生だぞ！

自ら戦えよ！

社会に出たらまた会おう！

じゃあな！

一人一人に私は背中を叩き

講堂を後にした。

中学１年の夏

落ちこぼれる前、

私、佐藤勝人の夢は

学校の先生でした。