第５１４話　喧嘩上等！まずは本丸を固めてから攻めに転じろ！

先日は小林孝志氏の

メール返事待ちを気にしながらの

卸売市場の中で頑張っている仲卸業様への

個別訪問指導でした。

昨年夏から経営幹部様の個別指導に入り

業績悪化中の仲卸業様は

なかなか成果が現れずというより

なかなか頭ではわかっても理解されず・・・

現場も動かず変わらず・・・で

業績回復には

出だしに時間がかかりました。

ならばと、昨年９月訪問時

私は本店の店長をはじめ

外商をはじめ

管理部をはじめ

パートアルバイトさんをはじめ

強制的に社内全員集結してもらい

セミナー＆会議を開催しました。

そこで現状と今後の方針を

社長様に成り代わり私が説明し

なぜそうなのか？

なぜ変えるのか？

なぜ変えなきゃならないのか？を

何度も何度も全員に伝え教えました。

もちろん方策に反発した外商もいました。

会社の事情によっては

そんな甘ちゃんなことは言っていられない。

力ずくでも

変えなきゃならない時、

もちろん鬼の形相で？

理解してもらうまで話し込みました。

その後、もう一度経営幹部様を集め

まずは売上げ利益の柱である本店の改革に乗り出しました。

第一にメス入れるところは

①販売価格の見直し

②仕入れ値の見直し

③仕入先の見直し

を、毎日毎日３０品目ずつでも良いから

９月から見直していくことを約束しました。

そして１０月訪問、

それでも本店は業績回復せず・・・

経営幹部様はどうしても仲卸業という性格上

販売価格の見直しを怖がって

中々やってくれませんでした。

私は最後通告しました。

「キレイ事なんか言ってられねーんだよ！」

「怖がっている場合じゃねー！」

「なぜ見直しをしない？」

「このままじゃあ、あんたの給料だって払えねーんだよ！」

「会社をつぶすきか？」ってくどくど指導？しました。

そうなんです。

言われていることは頭ではわかっているけど、

２０数年来の経験上

店の販売価格を下げることは簡単に出来ても

販売価格を上げるということは

それはそれはお客様の目が怖いらしいです。

そして、次回１１月訪問までに

客数や売り上げは落ちても良いから

私が責任持つからということで

少しずつでも売価変更をやらせました！

そして１１月訪問

経営幹部様はようやく１日３０品目ずつ

１品１品販売価格を見直し始めてくれました！

彼らが言うには

私に追い込まれた経営幹部様は

自分を納得させるために

そして世間相場を知るために

商圏内を自らの足で１件１件回ったそうです。

この会社に勤めて

初めて１件１件視察調査して回ったらしいです。

それで、踏ん切りがついたらしいです。

テレビや新聞やメディアの情報ばかりを

鵜呑みにしてきたが

実際、自分の目で商圏内の競合店を見て歩いたら

そんなに大手は安くはない

そんなに騒ぐほどでもなかったっていうのが

彼の結論だったらしいです。

商圏内をすべて視察調査したことによって

かえって自店の素晴らしさや強みが見えたらしいんです。

そして１月訪問

昨年末の１２月の本店の数値が出てきました。

昨年対比で売上げが１０５％アップ

粗利も１０５％アップという

ここ何年も続いていた売上げ粗利の下落を

ついに止めました。

１月も絶好調

ついに業績回復へ

経営幹部様もいつしか目が生き生き

店が完全に生き返りました。

「我々は業績が利益がすべてを癒す」

そして、本店を固めながら

がっちり守りを固めながら

戦略的な安売りも含めて

集客や新規客取りに攻めに転じようじゃないか！

まずは外商から攻めに転ずるぞ！

競合相手に取られた十数年来の取引店様は必ず取り返せ！

まずは価格勝負だろうが喧嘩上等だ、

まずは競合他社に価格でぶん取られたお店様を

まずは取り返すぞ！

舐めるなよ！

早く取り返しに行かないと

元取引先店様は間違いなく寂しがっているぜ！