チラシ特売を通した行革だってある！　第1122話

地方の小売業を視察すると

小売業倒産の理由の殆どは

店舗設備が売り上げに対して高すぎること

そして　売れない在庫商品が

店頭または倉庫に眠っていること

このように中小店の現場に

利益と資金計算を含めた

利益管理が普及していない根底には

銀行が土地を担保に

運転資金を融資し

仕入れは問屋からの手形決済

だから商品を仕入れても

現金は要らない

それこそ売れなければ

支払日までにチラシ特売でもやって

資金さえ確保すれば

損益はたとえ赤字でも

土地の与信がある限り

経営は続いていた

店舗の固定費の高さは

営業の損益とは関係なく

土地の担保で銀行が融資したことを示す

そのために高い土地を買って

経営力とノウハウもろくにないのに

高額の設備投資で出店している

それが経営を誤らせた

過剰な資本投下となって

総資産経常利益の面で

今までのペースの売上げレベルでは

売上げは足りない

売り上げに比較すれば

大きな投下資本という

財務構造になって

不足する売上を得るための

チラシ特売へと

いつの間にかなっているところが多い

それをわかった上で

チラシ特売で売り続けながら

売れない在庫商品を一掃させ

売れる商品と売る商品を

現場と一体化して育て上げながら広げ

同時に店内販促を増やし

体質を改善するのが

佐藤勝人流の

行革の武器である

販売促進

だからまずは

「チラシで攻めてチラシで勝つ」も

ありなんだ