第６２９話　「自分の感じたことを言葉にすること」から始まる自問自答

栃木県内を網羅するＣＲＴ栃木放送が

開局４５周年ということで

番組の大幅改編が行われ

新企画番組として

２００８年４月より

毎週金曜日午後２時３０分～午後３時生放送

「まるきん勝人塾」がスタートしました。

その番組内でのリスナーさんからの質問より

３０歳OLです！

いつも営業車の中で

「まるきん勝人塾」を楽しみに聴いています。

実は私、入社以来事務一筋で勤めてきました。

去年の秋より人事異動で

営業強化という会社の方針で

初めて営業にまわされました。

基本的にルート営業なのですが

ハッキリ言って苦手で自信が持てません。

半年が経ちましたが

スムーズにお取引先の方と話せる人が羨ましいです。

話し下手で根暗な私でも

佐藤勝人さんのようにイキイキと

ハッキリとした言い方で

商談ができるようになるのでしょうか？

コツのようなものがあれば

教えていただければと思います。

佐藤勝人談

何を基準に話し上手下手というのでしょうか？

ちなみに佐藤勝人の話し方は

カミカミだし、何度も繰り返したり、

話が行ったり来たり

話し方の世界では

超ド下手な男ですよ（笑)

話し方の素人が

一端の話し方を覚えたところで

商品は売れはしません。

アナウンサーを目指すわけではないのだから

それよりもあなたの営業としての伝え方に

目を向けた方がいいと思います。

それならば伝え方にテクニックはあるのか？

学校教育では正解はたった１つ

その正解を答えなければダメという

答えありきの中で生きてきました。

そのたった一つの答えを間違えると

それこそみんなに笑われたのです。

しかし、社会ではたとえ伝えたいことは一つだったとしても

伝えたい相手によって

言い方や答え方や伝わり方は無数にあるということです。

話し方の上手下手よりも

相手に伝わったか伝わらないかが重要です。

それならば相手に伝わる伝え方の練習として

アソシエイトにも練習して身に付けさせているのが。

「自分の感じたことを言葉にすること」

たとえば

「重い」のに「重い」といったら売れなくなるから

「軽い」といって売ろうとしたらそれはウソです。

そのウソのつき方が上手な人が

話し上手といい、

それが営業だと思いる人が多いです。

しかし、誰だってウソをつき続けるのはつらいものです。

たとえばＡ商品

「重い」とあなたが感じたら「重い」といえば良いんです。

その自分の感じた「重い」には理由があるはずなんです。

なぜそのＡ商品は「重い」のかを調べればいい。

もちろん「重い」のには

なぜ「重い」のか必ず理由がある

そのありのままを伝える

そのありのままの真実、「重い」理由を伝える

それが話が上手下手よりも一番伝わる方法です。

話し上手とは「重い」ことを

いかにも「軽い」と表現することに走りがちです。

私が言いたいのはそういうことではない。

あなたが「重い」と感じたら

「重いですよね」とお客様にも伝えろ、

そして同意を求めろ。

それからなぜ「重い」のかを伝えろ。

全てに意味があるんだ。

まずは自分が感じたことを素直に言葉にして

自分で声を出して自問自答を繰り返す訓練から。

「なぜ重いの？なぜ重いと感じたの？なぜ重くちゃダメなの？」

事実を調べ、事実を知り、

事実を伝えることが

相手のニーズに気づかせ響かせることができる。

だから

「重くても」売れるのさ。

「不便でも」売れるのさ、

「大きくても」売れるのさ。

「自分の感じたことを言葉にすること」

それから

「なぜそう感じたのか？」

「なぜそう思うのか？」

「なぜ普通はそう感じるのか？」

「なぜそう感じては売れないのか？」

この自問自答「ブレインストーミング」が

佐藤勝人流のコツですね。