第１０５話　ならばそんな軽薄な夢、俺がぶち壊してやる！

秋田で創業を考えている人たちが集まっての
講習会に行って来ました！

どこの地方でもそうですが
やはり年々増え続ける
年配の方々の創業・起業家精神には頭が下がります。

今回も殆どが気力ある素晴らしい経歴の持ち主でもある
40代・５０代・６０代の方々が多いようでした。

私自身は20代のトンチンカンな若手を指導するより
40代・50代・60代の技術を持った諸先輩の方々が
今までの雇われの身を脱皮しての
社会進出するには賛成だ！

商売のベースとなる技術を持っているから安心だ。
販売方法やら営業方法、
部下育成に組織作り等々を勉強しながら
実践しながら身に付けていけば良い。

しかし、先ほども辛口で言ったが
20代のトンチンカンとは
それこそ技術も無いんですよ。
何も無いんですよ。
あるのはアイデアだけ・・
そして得意気に言うんです。

「これは日本でも初めてだと思います。」
「みなさんもご存知では無いと思います。」
「私は世界で初めてをやりたいんです。」

アイデアを自慢気に話する人がいます。
そんなアイデアだけで創業・起業ですから参っちゃうんです。

40代・50代・60代の諸先輩達は
現実を知っている、現場を知っている、お客を知っている。
現実を知って自分の技術レベルも知っている
だから、確実に軌道に乗るのが早い早い。

彼らが会社に縛られず社会に進出していくことで
なんか頼もしい時代を感じますよね。

20代のトンチンカンな夢を
社会全体みんなで持ち上げるのも良いが
やることやってから言えよ！
って言いたくなるときがある。

先日の某国立大学の学生の起業塾では
「メイド喫茶」をやりたいと言いやがる・・・
なぜだ・・・！？

癒しだ？地方にも癒される場所を？
「メイド喫茶」やることが夢だと言いやがる・・・

君が行きたいだけだろう？

その学生の夢に対して
みんなが笑顔で学生の純粋な、
起業・夢を見守っていやがるのだ。

心の広い教授達も笑顔で見守っていやがる！？

誰も口出しをしない、クチを出さない！？

エリート学生の純粋な夢を壊すな！？

なぜそこまで過保護にみんなで守ってあげるのよ！？

ならばそんな軽薄な夢を
俺がぶち壊してやる！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！

実務レベルで商品構成と
価格帯と利益と人件費で攻めてやったら！！！！
予測ですらその時点で赤字は解消できないプレゼンだった・・
資金調達は殆どがボランティアと広告スポンサーかよ！？
売上げは？利益は？

ならばもっとお客を呼ぶしかない、
売るしかないという状況に行き着いた・・・

最後に彼は私にありがとうございました！
やることはわかりました！って言う。

チョッと私も言いすぎたが、
君の大切な夢に対して
軽薄な夢だなんて失礼なこと言ってごめんなさい。
しかし、いい刺激になったろう！と、言った。

それで、君は何がわかったの？

それで、君はどうするの？って笑顔で聞き返してあげた。

彼は言う、現実は甘くないですね・・

これから大学院に戻って
今度は心理学の勉強もします！？だって。

私の隣の席の教授たちも
それを聞いてうなずいている！？

「メイド喫茶」をやるために大学院？心理学？

「メイド喫茶」の経営に大学院も心理学も無いぜ！

そんなに君が「メイド喫茶」をやりたければ
大学院で勉強していないで
「メイド喫茶」でも「喫茶店」にでもバイトしたら？？？

ムムッ・・・

これが大学の戦略か？