第６１話　不正確なアドバイスに気をつけろ！

不正確な無償のアドバイスが人を惑わす・・・

やってもいない
経験もしていない人のアドバイスほど
不正確なものは無い。

今の情報化時代
通り一遍のアドバイスなんか
誰でも出来るようになりました。

例えば
９回の裏２アウト満塁
カウントは２ストライク３ボール
一打逆転のチャンス！

打たれても良い
渾身のストレート１５０キロを
外角低めに投げれば
三振取れるから
投げろ！

そこへ投げれば勝てるなんて
それこそ誰でも知っている。

それが三振を取るノウハウで
それがアドバイスだって！？

それをノウハウとは言わない
アドバイスとは言わない。ってことです。

ここで、このピッチャーが
１５０キロの球を投げられない人だったらどうする？
普段の練習が足りない、
力不足が悪い打たれて当然だ。
自業自得だって切り捨てますか？

ここで、コントロールが不安なピッチャーだったらどうしますか？
これも自業自得だって切り捨てますか？

それでは、ノウハウとはいえない。
それでは、アドバイスとはいえない。

アドバイスする相手によって
百人百色のノウハウがあるわけで

たとえば
１３０キロの球しか投げられなければ
ストレートを投げろとは言わないだろうし。

１３０キロの投手に向かって
勉強不足だと怒鳴ったってしょうがない。

精魂込めれば
１３０キロでも三振取れるはずだ
たとえ打たれてもお前は一生懸命やったから
みんなは認めてくれるって
精神論を言われたってしょうがない。

同じ１３０キロでも対戦相手が
中学生なら通用するだろうし。

本当ならダメでも、今はそれで良いという場合もあれば
本当なら良くても、ここではダメという場合がある。

だからアドバイスだって本人の現況と
周りの状況で変わってくるものだ。

相手が誰だろうが
１５０キロの剛速球を
外角低めに投げろ！
なんていうアドバイスは
アドバイスとは言わない。

アドバイスする相手によって
百人百色のノウハウがあるわけで

自分を整理するために
色々な方々の意見を拝聴するのは良いが

やってもいない
経験もしていない人の「アドバイス」ほど
不正確なものは無い。

意見はどんどん聞こう！
しかし、アドバイスを受けるのは注意しよう！