毎日更新｜佐藤勝人のブログ

第３６８話　私は難聴なんです！

2007年8月 17日

勝手に言わせて！

私は家でテレビをつけると音量は超でかいです！
「ママ」も「ゆうじ」も「なっち」も
我慢して音量は私に合わせてくれます。

実は昔の悪さのおかげか
私の記憶では
１５歳の頃には耳が悪くなっていました。

いわゆる難聴です。
聞こえない音もいくつかあります。

何度も何度も悩みました。

何度も何度も直そうと
病院にも行って調べてもらったこともありました。

病院では
直るか直らないかわからない・・・

その後どんどん悪くなっていくのか・・・
その後どんどん悪くならないのかもわからない・・・

それでも、治療を続けていれば
もしかしたら直るかもしれない・・・
直らないかもしれない・・・
保証は出来ない・・・
ほとんど治らないでしょう・・・
というレベルの私の診断内容でした。

若い頃はお客意様との接客や
メーカーとの商談では
とにかく１度や２度までは聞き直しが出来ますが
３度も４度もはさすがに相手に失礼です。

だから全身全霊を耳と脳に傾けて
相手の話を聞かない限り聞き取れませんでした。
だから会話には普通の人の数十倍もの集中力が必要でした。

相当な集中力を使うため
かなりの体力と脳力を使うので
あまりの疲れから
途中何度も何度も
人と話すことが嫌になりました。

あまりにも疲れるので
しょうがないから
３０万円もする補聴器も買いました。

しかし、いくらデジタル補聴器といっても
所詮人間の耳にはかないません。
雑音ばかりが耳に入り補聴器をつけるほうが
余計神経が疲れ辛かったことを覚えています。

しかし、３５歳を超えて気づいてみると
耳が聞こえない分
目から入ってくる
相手の表情としぐさで
相手の話している言葉を含めた表現を
感覚で捉えられるようになっていました。

そのおかげで常に目配りと
話している相手の言葉以外の部分で
言葉には惑わされない
心理までも一瞬で見抜けるようになりました。

そのおかげで私は
場や空気を読む力もつきました。

直るか直らないかわからない
聞こえない耳を直すことよりも

その欠如のおかげで
違う能力がついていることに気づきました。

今ではその能力のおかげで
なぜそこまで相手の心が読めるの！って言われます。

今ではその能力のおかげで
一瞬で見極める力がどんどん鋭くなりました。

今ではその能力のおかげで
佐藤勝人の存在があります。

今ではその欠如のおかげで
声が大きくなりました。

今ではその欠如のおかげで
聞こえないときには流れに任せて
笑顔で答えることも覚えました。

無いものを嘆いても能力はつかない

無いことを受け入れれば

いま有るものを存分に使うことにより
違う能力がつく事を知りました。

佐藤勝人
Katsuhito Sato

日本販売促進研究所代表取締役社長
サトーカメラ株式会社代表取締役専務