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佐藤勝人のブログ・一刀両断

第232話 5年後を先読みして準備をする!

商品の流れは常に時流で捉え
常に3年後5年後を想定し推測しながら
今から育てていきます。

私達は「想い出をキレイに一生残すために」
今まで創業以来42年間は
たった1枚の写真を残し続けていましたが

今後5年後は「想い出をキレイに一生残すために」
写真で残すことは
極論でいうならば減ってくるというか
無くなってくると思っています。

今の10代20代の子供達を見ていれば解ります。
そこに現実が見えます。

彼らは静止画像を写真と言います。
そして自由に撮って静止画像を写真と呼んで
画像を友達に飛ばしたりして楽しんでいます。

それならば
その静止画像をCDRに書き込むか
パソコンやメディアやハードディスクやサーバーに
取り込んでおけば「想い出をキレイに一生残す」ことは出来ます。
ということは私達もハードディスクやサーバーを
画像アルバムとして売ることになるでしょう。

いままでのように写真を撮ってアルバムにしまって保管するというような
文化はなくなってくると思います。

ということは今の紙焼きの写真の存在価値は「残すためのもの」から
将来は「楽しむためのもの」として存在価値が変わってくると思います。

このようなことを感じているから
新製品の「アルバムプリント」という
残す為のものではなく
「楽しむ写真」の新提案ということになります。

常に私達は「自分達の商品を残し守る」という商売をしながらも
同時進行で「時流を察し現状を否定して
私達が新提案することで流れを生み出し流れに乗る」
ということが重要なのです。

そのために現状を素直に把握しながら
3年5年先の流れが現状の生活の中に
隠されていることを察してください。

今から5年前を想像してください!
使っているモノは変わったでしょう。
モノの存在価値も変わったことでしょう。

たとえば
私達は5年前にはカメラの中心だったフイルム式カメラ。
その市場を栃木県内でシェア80%も抑えていながら
お客様の反対を押し切ってまでも
当時デジカメ販売を宣言し
すべてをデジタルカメラにシフトしました!
もちろん、現場も含めて反対意見が80%でした。
フイルムも売れなくなる、現像代も無くなる
それは店にとっての死活問題でした。

しかし、お客様の立場に立って使い込めば解ります。
間違いなくフイルムよりキレイに便利になることはわかっています。
それなら間違いなく主流になることはわかるはず。
しかし、現在の利益とシェア80%を惜しんで守っていたら
私達もお客様も間違いなく不幸になると読みました。

だからデジカメに合わせた
新しいビジネスモデルを作らなければ淘汰されるのです。

日本全国自店の利益の為に
過去のビジネスモデルに頼り
守りに入ったカメラ店は殆ど淘汰されました。

今までのサトカメの歴史からみても
19年前にもマニュアル式のカメラから
最新型オートフォーカス式のカメラにお客様の立場で先を読み
一気に乗り換えて成功した事例や
8ミリビデオカメラからデジタルビデオカメラに
一気に乗り換えて成功した例を引き合いに
お客様にもアソシエイトにも納得してもらい

私達が作り上げた80%のシェアを捨ててまでも
一気にデジタルカメラに乗り換えたことが
現在につながっています。
これが時流の読み方です。

先日宇都宮本店のアソシエイトに
フイルムカメラを使っているお客様にも
5年後にはフイルムは無くなるかもしれないから想い出を残すなら
今のうちからデジカメを買うように薦めなさい!と言いました。

アソシエイト「専務は何を根拠にそういうことを言うのですか?」

佐藤 「現在フイルム式カメラを店でも売っていないだろう?」

佐藤 「メーカーだってフイルム式カメラを殆ど生産していないでしょう?」

そんなことが今後5年も続いたら
今使っているフィルム式カメラの5年後はどうなる?壊れるでしょう?
さらにメーカーもカメラを作らなければフイルムも年々減ってくる
フイルムも減ってくれば現像する店も減ってくる
フイルムの量が減ればフイルムの値段は自然と上がるし現像料も上がる
そんな不経済ならマニア以外はデジカメのほうがいいに決まっている。

今回も私達の得意分野の
「想い出をキレイに残すための写真」が今までのような存在価値から

5年後の為に「想い出を楽しむための写真」へと方向性を変え
写真の存在価値が楽しむ写真に変わるならば
写真の右端に入るバナー広告を収入源とし
お客様は写真代が無料にするのか?

想い出をキレイに一生残すために
メディアやハードディスクやサーバーを
販売してお客様が自分で画像を保管するのか
それとも私達が画像を保管するのか?

常に同時進行で
現在を動きを察しながら
3年後5年後の未来の動きを推測して
先に手を打ちながら準備しています。

「理論無き実践は暴走、実践無き理論は詐欺」

現場を動かすのが「理論と執念」になります。

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この記事を書いたのは
佐藤勝人</br>Katsuhito Sato

佐藤勝人
Katsuhito Sato

日本販売促進研究所 代表取締役社長
サトーカメラ株式会社 代表取締役専務

「第232話 5年後を先読みして準備をする!」への4件のフィードバック

  1. SECRET: 0
    PASS:
    今日は朝8時から店長会議
    更に15店舗個別面談会議

    今終わったので合間見てブログ配信!

    そしてサトカメオンラインショッピング会議

    最後に夜アソシエイト勉強会です!

    エキサイティングな熱い会議が続き
    今日もすでに喉が枯れてきました!

  2. シルバーラビット

    SECRET: 0
    PASS:
    佐藤様

    今晩は!

    今回のお話は深く大きくて私の能力では充分理解できませんが

    『過去のビジネスモデルに頼り守りに入ったカメラ店は殆ど淘汰されまし

    た。』この言葉は確りと受け止めたいと思います。

    あいがとうございました。

  3. SECRET: 0
    PASS:
    (^^)シルバーラビットさんありがとうございます!
    商売の本質は変わらなくても
    商品が変われば稼ぐ仕組みが変わると言うことです。
    だから今までの完璧な仕組みを変えたくないからといって
    商品を変えないと言うのは本末転倒です。

  4. Cache-Cache 

    SECRET: 0
    PASS:
    「理論無き実践は暴走、実践無き理論は詐欺」

    現場を動かすのが「理論と執念」になります。

    このフレーズ 凄い! 参りました。

    今日、このブログを読めたことに感謝します。(^^)
    GOODタイミング・幸せな偶然・いや必然?
    なんとも不思議な、でも嬉しい感じ。

    第1話と最新記事をサンドイッチ状態で読み始めて、
    やっと、これまでのブログ読み終わりました。

    印象的な話しは、何回か読み返しています。
    読むたびに、新鮮な発見=気づきがあります。
    これって、ブログを読み続けてきたおかげですね。
    ちょっと成長してる自分を感じます。

    ありがとうございます。(^^)♪

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