第１８４話　体育会系集団のスポーツ用品業界に学ぶ！

某有名スポーツ用品メーカー様主催の
西日本地区優良お取引様
若手経営者育成塾的なセミナーが開催されました。

前回の東京で開催された東日本地区よりも多い参加者で
会場には西日本地区から集まった元気な小売店さん
１００名ぐらいの参加者でとにかく熱気が凄かったです。

セミナー終わってからの懇親会の席でも質問攻めにしゃべくりまくり、
トイレ休憩中では私の本を３冊読んだというありがたいお客様や
この経営一刀両断ブログをチェックしていただいている経営者様までいました。
懇親会の席でも「今からブログを書くんだよ！」って言ったらビックリしていました。
とにかくスポーツ用品店様の集まりだけあって
良い意味で気兼ねない元気な体育会系のお兄ちゃん達の集まりでした！

これだけの元気のいい若手店長や若手経営者が集まることも凄いし
こういう信頼関係を築き上げているメーカーさんも凄い。

最近こういう集まりや勉強会を
再開し始めたメーカーさんが徐々に増えてきました。

第一期時代の昭和４０年代は個人商店を覚醒化し繁盛店をつくり出し、
第二期時代の昭和５０年代は大量販売チェーン化を推奨し、
それに乗り遅れた店は淘汰されると予測していました。
地域でも格差がつき勉強会は自然消滅しました。

そして、現在になって大手チェーンだけでは満たされないことに気づき
次世代の若手を集めての地域に根ざした
地域一番店や地域チェーンをつくる勉強会が
メーカー様主導で再開されてきた感じです。

メーカーさんに言わせると
チェーンストア理論のでかい話をする先生は沢山いる
繁盛店の小さな話をする先生も沢山いる
経済心理学を説く有名な学者も沢山いる

しかし、現在の若手経営者は頭は良いから
机上の空論や理想論だけじゃ響いてくれない。
一般的なマーケティング理論授業はメーカーでも充分やっている。

そして何より意外に
地域チェーンや地域一番店を
より実践的で、より行動的に、より理論体系化し
教えてくれる先生がいないという、
うれしいお言葉を頂いた。

おかげさまで私の出番が増えてくる感じです！

その中で、中国地方で店舗展開をされている
７１歳の社長様の成功体験の講話の中に
決算書はメーカーさんに渡して事業報告をするという。
優秀な人材が揃うメーカーさんに
なんとマネッジメントをゆだねているという発言を聞いて
今後の中小店、中小チェーンのあり方に気づかされました。

どんな業界でも店主や経営者はバイタリティーがあるものです。
しかし、マネッジメントに対しての勉強不足の人が多い。
または、マネッジメントでご苦労される方が多い。
仮に大手メーカーさんと付き合っているのならば
マネッジメントなんか彼らにとってはカンタンなこと。

よく考えたら彼らメーカーさんに販売方法を考えてもらうよりも
営業力や企画力でがんばってきた我々経営者が多いんだから・・・

大体の経営者様は
借り入れや在庫高等の
マネッジメントで失敗した社長様が多い事を知る。

何も今更マネッジメントなんか習って
チマチマ在庫調整や在庫管理をして
セコイ商売したってはじまりやしない。

それよりも店主の一番得意な
売ること
販売力や
営業力や
企画力を全面的に考え実践し
マネッジメントは優秀なメーカーさんに
お願いすれば良いんじゃないのかと思った。

サトカメでも十数年前から某メーカー様に
毎週のように在庫と販売リストを渡し信頼関係を保っています。

そこまでメーカーさんと信頼関係があれば
在庫管理はメーカーさんでいいじゃない
プチボランタリーチェーン化が良いじゃないですか。
特に販売だけに専念した方がいいんじゃないか。

大先輩の一つの成功事例で
そんな連係プレーを多数の店に推奨することと
今後の中小店や中小チェーンとの関わり方も
メーカー様には充分お伝えさせていただきました。

今日参加されたスポーツ用品店様とは
地域に根ざした販売力がある店ばかりです！

そのマネッジメントを救うのがメーカーさんの仕事かも知れませんね！

メーカーさんだって販路が大手チェーンさんだけじゃ・・
得意の商品企画力が発揮できないでしょう。
その企画商品を地域で一所懸命売ってくれるのが
中小店と中小チェーンさん
しかし、彼らが苦手としているマネジメント
その苦手を優秀なメーカーさんたちがカバーする
やはり、お互い様ですね！

メーカーさんとの良い関係が
良い商品を生み、良い販売を生む。

その関係が地域に良い影響を及ぼし
良いお客様を生むことになるでしょうね。