５１才不良親父と１５才不良少年のカバン持ち漂流記・その３

 
 
 
勝人「お前はどうなりたいんだ？」
 
 
１５才「友達が好きなので
友達といるのが楽しいので
とにかく友達と遊んでいたい・・」
 
 
勝人「確かに友達が大切だというが
俺はあまりそう思わないけどな」
 
 
１５才「？？？？」
 
 
勝人「じゃあ聞くけどさ
お前が友達を大切にする
その気持ちは良くわかるけど
その大切な友達に
千円貸して返ってこなかったら
お前はどう感じて
どう思い
どうするの？」
 
 
１５才「？？？？？？」
 
 
勝人「考えたこともないんだろう
だから今考えろって言ってんだ
なんでも良いから声を出して答えろ」
 
 
１５才「そんな奴は
ボコります
絶交です
友達じゃありません」
 
 
勝人「たぶんお前の友達も
同じようなことを言うんだろうな」
 
 
１５才「・・・・・」
 
 
勝人「ということは
お前の思う
大切な友達なんて言うのは
たった千円で縁の切れる程度なんだよね」
 
 
１５才「確かに・・・・」
 
 
勝人「そんな程度の友達に振り回されて
そんな友達を大切にしている暇があったら
その前にもっと自分を大切にしろ
もっと自分の道を進んだらどうだ
もっと自分の人生を存分に生きたらどうだ」
 
 
１５才「ハイ」
 
 
 
勝人「じゃあもう一度聞くぞ
お前はどうなりたいんだ？」
 
 
 
つづく