第６話　変なお客！？

家に帰って私一人で晩酌しながらの晩御飯は夜１０時過ぎ！

ちょうどその頃、なにやら
「なっち」と「ゆうじ」と「ママ」が３人でどこかへ出かけようとしている？

夜の１０時過ぎにどこへ行くの？と、私が聞くと。

「なっち」が言う、買い物へ行ってくるよ！

はっ？夜の１０時過ぎに私一人を家に置いてみんなで買い物かよ！
「オヤジ」が晩酌してるんだからこの時間帯は一家団欒だろう？

今頃、何を買いに行くんだよ！と、「ママ」に聞いた。
パンと牛乳と明日学校で使う「なっち」のナンタラカンタラを買いに行く！
「ゆうじ」は何か買いたいモノを探しに行く？だって。

「ママ」が言う！
塾や部活で子供達もこの時間しか空いていないから・・・・・。

どうやら私が出張の時は当り前の日課らしい。

「なっち」が言う！
「パパ」も一緒に行く～？っと、誘ってくれた。

夜中になにも買い物になんか行かなくても家でゆっくりしようよ・・・・・・・。
と、思うのだが・・・・・・・・。

しかし、「なっち」に誘われたらしょうがない。
ビールを一気に飲み干し、急いで食事を済ませ、
私は初めて経験する
家族で行く平日の夜１０時過ぎのショッピングを付き合った！

しかし、それが意外と楽しいかった。
昔のお祭りの夜や大晦日の夜を思い出させるようなワクワクで
会話も充分弾む一家団欒の夜のショッピングだった。

なるほど！、
子供達の塾や部活で夜が遅いから、昼間じゃ買い物に行けない！
お客から夜中まで営業してくれたら嬉しいという
意見やニーズがあったから店は夜中まで営業を始めたのだろうと分析するべきか！

いや、それは違う！
店が勝手に夜中営業したことによって新しいニーズが生まれたのだと思う。

夜中に店が空いていなければ、夜中に家族でショッピングなんかいかないよ。
夜中に店が空いているから、家族で夜中ショッピングに出かけたくなったんだよ！

と、いうことは、
最初はデータからではなく推測から物事を考えるんだね！

と、感じながら・・・・・・・・・・・・・・。

相変わらず私は店内で趣味の客層・商品構成・価格構成をチェックしながら
家族の購買動向をチェックする至福の視察三昧だった！

それから４０分後・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

「なっち」は日焼け止めクリームとTシャツと占い本を買っている。

「ママ」は明日の朝のパンと牛乳と、ついでにデザートを買っていた。

なぜか「ゆうじ」はあの懐かしいルービックキューブを買っている。

はあ？

これが、夜中に買わなければならないほどの買い物か・・・・・・・・？
夜中にわざわざ家族で買い物に行くほどのルービックキューブか？？
なぜ、夜中にルービックキューブなんだ！！！！！！！！！！！！！！

特異な我が家の消費動向に目が点となる私！

帰りの車中で私は言った「おまえたち」は変な客だよ！

すると、間一髪！
「なっち」と「ゆうじ」と「ママ」の３人が声をそろえてこう言った！

夜中のドンキで何も買わずに鋭い眼光、
モクモクと店舗視察をするオヤジの方がカナリと危なかったよ！だって。

店内で、どうやら「変なお客！？」に見られていたのは私だったらしい（＾＾）