第６０９話　「寛容」に噛みつく「寛容」のない私！

「寛容」とは

心が広くて、よく人の言動を受け入れること。

他の罪や欠点などをきびしく責めないこと。

また、そのさま。

「寛容の精神をもって当たる」

「寛容な態度をとる」

「多少の欠点は寛容する」

先日こんな面白い話を聞いた。

「寛容」について研究発表する

某大学の著名な某教授の

この講義には

著名な教授という事もあり

講堂には１０００人もの学生が集まり

盛大に開かれた。

もちろん、その教授は学生達に向かって

研究成果を雄弁と語り続ける。

その講義の中でたった一人の学生が立ち上がり

その教授に向かってその研究内容に対して異議を申し立てたらしい。

その講堂では

その学生と教壇に立つ教授との

バトルが繰り広げられていた。

お互い一歩も引かず

学生と教授のやりとりには

いつの間にか罵声と怒声が響き渡った。

それを見かねた校長先生は

その猛抗議する一人の学生をつまみ出すように指示する。

校長先生「そのわけのわからん学生をこの講堂からつまみ出せ！」

居合わせた他の先生３人が

慌ててその学生を講堂から引きずり出していく。

その引きずられているさまを見た

教壇の上の著名な某教授の顔は

「どうだ、ざまーみろ！」と、

言わんばかりに勝ち誇った顔で

引きずり出されている学生を見ている・・・

という話。

そして最後の締めくくりは

こんなに偉い先生でも

「寛容」「ゆるす」ということは難しいということなんだと言う。

佐藤勝人談

何が「寛容」についての講義だ！

その著名な教授も、

その指示を出した校長先生も、

それに従う３人の先生も

全部含めて

これが私の大嫌いな大嫌いな

大人像なんです。

自分が出来ないことを

でかい面して言うなよ

「言うは易し行動は難し」って昔から言うが

できない奴が

やりもしない奴が

さもそれらしいことを言いやがるから

俺達はそれが腹立つのよ。

なんでもそうだが「やってから言え！」

できない奴がグチャグチャ抜かすな！

できないなら素直に学べよ！

たった１人の学生も許せない奴が「寛容」とは？

高名な教授？

何が偉いんだよ？

１０００人もいれば１人ぐらい反発するのは当然だ、

それこそ言い聞かせているつもりかもしれないが

あんたこそ何様だ？

１００％反論無しの完璧なんていう論理は

作られた箱の中の世界の

おとぎ話に過ぎないよ。

社会では１０００人も人がいたら

７００人は文句を言うもの

それを受け入れながら

受容しながら、

寛容しながら、

私達は毎日毎日

お客様と向き合って商売しているんだよ。

一人一人のお客様を受容しながら

改善して進むしかないの。

それが商売なんだよ

それが寛容なんだよ。

現実の中で生かすために研究するんじゃないのか？