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佐藤勝人のブログ・一刀両断

第537話 戻ってきてくれて本当にありがとう!

著書「佐藤勝人のエキサイティングに売れ!」(同文館出版)で

第5章「中小店の人づくりと人遣いはここが違う」のところで

154ページに「逃げることは恥ずかしいことではない!」でも

事細かに解説文を入れました。

佐藤勝人の一刀両断ブログ

2006年11月24日号

第110話「逃げることは恥ずかしいことではない」

文面より一部抜粋

某店長が会社をサボって1ヶ月が過ぎた・・・

実家のご両親が心配して私のところにまで訪れた

ご両親が心配して

息子に電話をしても大丈夫だから・・・という。

息子に聞いても自宅にまでは来ないでくれ・・という。

親としてどうしたらいいのか!?

居ても立ってもいられない・・・という。

実家のご両親はわざわざ私に会いに来て

息子はどうしたのか?

また、息子は今後どういう処遇になってしまうのか・・も心配らしい。

ご両親から絞り出すような声でこんな言葉が出てきた・・

最初の就職先は途中で辞めてしまい、

だらしなかった息子だったが、

サトカメに出会って、

まじめに働くことを覚えて、

店長にまでさせてもらって、

結婚まで出来て・・

10年もサトカメでお世話になって来たのに・・

これからというときに・・

情けない・・・

親としてどうすれば良いのか・・・

そんな心配顔のご両親の顔を見て

私はご両親に向かって

笑い飛ばしてあげた!

そして私は言ってあげた!

そんなに心配することでは無いですよ!

息子さんは息子さんなりに良くがんばっていたし、

たかだか、1週間、1ヶ月、3ヶ月、半年、1年サボったぐらいで

どうってことありませんからご心配しないでください。(笑)

私達は笑顔でいつまでも待っていますよ!

そんなに心配することは無い!

彼は彼なりに頑張りすぎた証拠ですよ。

部下育成に家庭にそして社会的責任、

自分自身のレベル以上に責任を抱え頑張りすぎちゃった証拠です。

だからその反動なので心配要りませんよ。

元々サトカメは10年20年30年という長いスパンで

アソシエイトの育成を考えていますから

その中のたった1ヶ月なんていうのは

大したことありませんから。

それよりも今の経験は

彼の今後の資産になると思いますよ。

人間は自分に辛くなったら逃げていいんですよ。

逃げることが最大の防御ですから。

逃げないで立ち向かうのも結構ですが

人間そんなに急に強くなりませんから

とにかく頑張りすぎると

かえってうつ病になりますので注意してください。

そこを彼は上手に逃げたわけですから

自分を守ったのです。

それで良いのですよ。

自分の限界も、自分を守れるのも

自分しかわかりませんから、

周りがとやかく言うものではありません。

仲間の店長達も部長達も心配して一生懸命

彼と関わってくれているみたいなので

彼らももう子供じゃ在りませんから

1人の大人として社会人として戦っているんですよ。

彼らに任せましょうよ。

それが、親離れ、自立じゃないですか、

それが成長じゃないですかね。

誰だってそういう時はありますよね。

お父さんだって私達だって

散々逃げてサボってきたんでしょう?

彼は今後

弱い奴の気持ちがわかる、

芯の強いまじめな店長へと成長していますよ。

そういう人が絶対にこれから伸びるんですよ。

だから今は逃げるところまで逃げろ!

そして、気づいたら全速力で戻って来い!

決して遠回りでは無いから心配するな!

その挫折が人間の幅を広げるのです。

お父さんお母さんもどうしても心配なら

強いていうなれば、

息子さんのところに顔出して

怒らなくても良いですから

親として心配しているところを

彼に見せてあげてください。

彼は彼なりに、

こんなに心配してくれている親を見て

気づくはずです。

感じるはずですよ。って言ってあげた。

ご両親もホッとした顔になり

笑顔になって

そうですね、ありがとうございます。って、

言って元気に帰っていった!

ちなみにここまで入り込むのが

中小企業ならではの人材育成法ですね。

大手気取りした短期的なドライな付き合いでは

普通の子達は絶対に育ちません。

我々の会社に入ってくる普通の子達を

10年20年30年という長いスパンをかけて

本物に育てるんです。

それがサトカメ流の人材育成法ですね!

あれから1年2ヶ月後、

2008年2月1日(金)

友人小林孝志君が永眠した日に

奇しくも同名の「たかし」

その彼が

満面の笑みで元気いっぱいになってサトカメに戻ってきた!!!!

そして本日朝、私は彼に大きな声で

「帰ってきたなー、おめでとう!よく帰ってきた!頑張ったな!」

「本当に俺も嬉しいよ!!!!」

お互いに握手して肩を叩き合って喜んだ!!!

そして私は言った!

「実は君の事を本に書いたんだよ!勝手に書いて悪かったね!」

彼は言う

「実はエキサイティングに売れ!も読みました。

 自分のことが書かれていることはわかりました。

 本当に嬉しかったです。」

彼が現場から逃げ出して約14ヶ月

この経験は必ず今後の人生で笑い話となり

そしてサトカメでの仕事で

お客様に対しても

そして部下育成に対しても

仲間に対しても充分活かされるはずです。

それは彼の以前にも増した

機敏な動きと笑顔を見れば充分伝わってきます。

戻ってきてくれて< br />

本当に本当に

ありがとう!

そして、快く受け入れてくれる

アソシエイト

本当に本当に

ありがとうね!

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この記事を書いたのは
佐藤勝人</br>Katsuhito Sato

佐藤勝人
Katsuhito Sato

日本販売促進研究所 代表取締役社長
サトーカメラ株式会社 代表取締役専務

「第537話 戻ってきてくれて本当にありがとう!」への7件のフィードバック

  1. SECRET: 0
    PASS:
    朝8時30分宇都宮本部打ち合わせ30分

    宇都宮本店駐車場掃除30分

    新店打ち合わせ

    次回セールチラシ校正

    ヨロシク

  2. スーパーマン

    SECRET: 0
    PASS:
    うう・・・ 感動して泣いてしまいました。
    たかしさんはいろいろ辛かったでしょうね。
    これからたかしさんの活躍を期待します!

  3. 通りすがり

    SECRET: 0
    PASS:
    この暖かさ・・・・
         好きだな・・・

    専務さんに 敬礼!!

  4. SECRET: 0
    PASS:
    スーパーマンさんありがとうございます!

    そうなんですよね!

    私達には考えられない

    本人ならではの悩み苦しみ。

    そこには「甘い」とか「自業自得」なんていう

    一般論はどうだっていいんですよね。

    本人が自分で決着をつけて

    本人が納得して

    本人が自ら生き返らない限り

    回りがとやかく言うことはできないんです。

    彼は間違いなく自分で決着をつけて

    最高に復活していました!

    間違いなく素晴らしい人間に成長していましたよ。

  5. SECRET: 0
    PASS:
    通りすがりさんありがとうございます!

    なんだか恥ずかしいですね!

    ありがとうございます!

  6. ジプシーワーカー

    SECRET: 0
    PASS:
    1年ちょい、悩んで考えて出した結果
    戻れる勇気がある たかしさんは凄いですよね。
    暇だといろいろ考える時間がありすぎて自問自答するんですよね。
    私もそうでした。辞めちゃいましたが・・・

    自分でだした結果だからこそ、たかしさん頑張ってください。
    佐藤さんは、引き続き見守ってあげてくださいね。
    応援してます。

  7. SECRET: 0
    PASS:
    ジプシーワーカーさんありがとうございます!

    彼が言ってくれました!

    満面の笑みで「サトカメはやぱり楽しい!」って。

    人間誰だってそんなに強くは無い

    そりゃあ、悩む時だってありますよね。

    ジプシーワーカーさんの応援メッセージから

    勇気をもらいました!

    本当にありがとうございます。

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